ランパントリウム

植物とおどろう

アマルテイアの角杯

 こんばんは。つよい寒の戻りで思わずびっくりしています。春は気候の変化が激しいですね。ガサラキというアニメで天気輪という味わい深いものを見たのですが、調べてもよく分かりませんでした。

 近所の駐車場でスギナを見つけました。

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 舗装を貫通しています。ダークグレーに黄緑がよく映えますね。まさに萌芽という感じです。近くの植え込みにはスギナ群落が生い茂っていて、この個体は地下茎から伸びて這い出したのだと思います。


 また木製のベンチを見つけ、覗き込みました。名前は分かりませんが地衣類らしき存在がいます。

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 スギナに勝るとも劣らない、鮮やかな色です。ベンチの板の間には苔や地衣類がひっそり息づいています。

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 板がえぐれているところは何があったのでしょうか。面が粗いせいか微小な植物たちの棲家になっています。

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 どのくらい前からあるベンチなのでしょう。苔の生えている道路や公共物を見ると羨ましくなってしまいます。


 一昨年「コルヌトピア」という小説を読んでから、人と植物の関係性について考えぐるぐる高速回転しています。それまでは人と植物の間にあるものが堂々と尊厳を伴って実在すると思えませんでした。人による一方的な略奪や無私の奉仕では無いと考えたことが、無かったのです。

 当ブログを始めてからは愛でられるでも邪険にされるでもない植物にヒントがあるのではないかと、はずみ車を回しています。


 それでは、次回もレッツ・ランパントリウム!