ランパントリウム

植物とおどろう

コゴミ記録

 一月末ごろからコゴミを育てている。山菜として食されることもあるシダ植物の一種だ。標準和名はクサソテツと言う。

 掘り上げた苗がビニール袋に入った状態で販売されていた。チューリップの球根に近い販売形態で、他にも数種類の袋入り山菜が店頭に並んでいた。山菜を自宅で植えて食べる人がそれなりにいるということだろうか?山菜ファンにはいろいろな楽しみ方の人がいるのだろう。

 味も気になるけど草もの盆栽として育てる。

 駄温鉢に植えつけた。

 野生では山や湿地の明るいところにいるという。街なかと違って頻繁に乾く土地ではない。水分と養分の両方が多い環境と思われるので、用土にケト土を混ぜた。

 生きているのか心配になってきた四月末、ぐるぐる巻きの芽が出た。葉の細かい切れ込みは既に見てとれる。

 どことなくメカニカルな印象を受ける。

 六月には葉がかなり大きくなった。もともとシダ植物の中では比較的大型の種類だ。環境に慣れていないせいかちょっとヨレヨレしている。

 この葉は七月末には枯れてしまったが、入れ替わりに新芽が生えてきた。樹木で言う土用芽なのだろう。

 小ぶりだけどしっかりした葉が出た。

 ベランダは生息地や農場とは違う環境だろうけど、この調子でゆっくり順応していってほしい。