ランパントリウム

〜はびこりの里〜

セルロースのつまさき

 こんばんは。サリンジャーの「ナイン・ストーリーズ」を読みました。空気が寒天に置き換わっていく小説でした。


 トキワシノブを石に植え替えました。こういうのは植え替えたと言うのでしょうか。

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 溶岩石に貼り付けています。

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 根茎が脚のようです。

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 軽石にも貼り付けました。

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 トキワシノブは樹の枝に絡みついて生きる植物で、石やヘゴなどに付けて育てることができます。水をあげると根茎の毛に染み込んでいきます。

 途中カビが生えかけましたが何とか芽が動き出しました。

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 芽はうっすらと緑色です。みずみずしくて植物らしい色ですね。

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 成長点が高速回転しています。


 石には瞬間接着剤を使って貼り付けています。ケミカルな匂いでしたが、大丈夫なようです。爪にマニキュアを塗るような物なのでしょう。


 暮らしにうるおいとはびこりを。パッション、クッション、ランパントリウム!

みずたまの遠近法

 こんばんは。インターネットで草間彌生さんの作品を見るなどしています。昔テレビで、草間さんの「自分は南瓜でなら愛を表現できる」と言うコメントを聞きました。当時はよく分からなかったけど今は少し分かるような気がします。南瓜に水玉模様があったりその南瓜がミラールームで増殖したりしていますが、息苦しさは感じられません。広がりと奥行きがあります。南瓜が窮屈な思いをしないよう配慮してあるのでしょう。


 涼しい日が多くて苔たちは元気です。

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 モミジの鉢に何かが生えてきました。

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 少しずつ大きくなっています。

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 前に当ブログで取り上げたセラギネラに似ています。

https://rampantrium.hatenablog.com/entry/2019/03/06/220000

 別の鉢にセラギネラと近縁な植物・カタヒバがいるので、胞子が飛んできたのかもしれません。どんどん育ってほしいです。


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系統樹をよじ登る

 こんばんは。最近はトキワシノブの植え替えをしています。落ち着いたら写真を載せようと思います。

 

 二月末に書いた根洗ハオルチアは、水を切らさないように世話を続けていました。

https://rampantrium.hatenablog.com/entry/2019/02/26/220000

 いつのまにか苔がずいぶんと成長しており、写真を見比べておどろきました。

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 立体的に成長しています。毎日見ていると気づかないものですね。

 また、新たな兆しも見つけました。

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 矢印の先、根っこの中腹をご覧ください。

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 下にいる苔本体とは別に、新たな苔が生えてきています。土の中で繋がっているのか別の苔かは分かりませんが、嬉しいことです。

 

 ダフィータマシダは匍匐茎を走らせています。

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 鉢の縁にぶつかって、上に伸びてきた匍匐茎です。できれば観察しやすい場所で芽を展開してほしいです。

 トキワシノブはよじ登り型から着生型に進化したシダ植物だそうです。

https://www.kahaku.go.jp/research/researcher/my_research/botany/tsutsumi/index.html

 しがみ付きよじ登ることが常態である苔ならともかく、樹上で暮らすというスタイルは地面での暮らしとは隔たったものです。系統樹のどこかにはタマシダとシノブの中間的なシダもいたのでしょう。

 

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白黒は廻る

 こんばんは。モンハンワールドをしていましたが、しっくりこないのでモンハン4Gに戻るなどしていました。登場人物たちのセリフが濃くてよいです。


 ソメイヨシノの幹でヨコヅナサシガメを見つけました。肉食性のカメムシの一種です。膝くらいの高さに集団で停まっていました。

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 中央右の個体が赤っぽい色ですね。羽化直後は胸と翅が赤くなるそうです(私も初めて見ました)。タイミングに恵まれました。

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 「中に体液通ってますよ」と言わんばかりの、くっきりした翅脈。アール・ヌーヴォーの風を感じます。腹の横から出た謎のプレートも装飾性が高いです。思わずランプにしたくなってしまいますね。掴むと刺すので触らない方がよいでしょう。

 ヨコヅナサシガメは幼虫時代を樹の低い位置で過ごし、成虫になると高い梢に登って行きます。そして卵を産みにまた下りてくるのです。


 モンハン4Gは故郷に帰ろうとするモンスターを追って話が進みます。結果的に天災が起こるのですが、モンスターそのものは善でも悪でもないと語られます。モンハンのそういうところは、わりと好きです。


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ランパントリウムはそこにある

 こんばんは。もうすぐアリが結婚飛行を始める季節です。アリは苔と同じとこしえの存在というイメージなんですが、年に一度節目があるのですね。

 特に理由も節目もないですが、苔石を振り返ってみようと思います。

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 去年の四月中旬の苔石です。

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 現在の苔石です。苔に覆われてカドが丸くなっています。去年とは別の種類なのでしょうか、形も違いますね。

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 アカカタバミが生えたりミネラルがこびり付いたり、色が新たに加わっています。生えてくるのを待った甲斐があると言うものです。f:id:corunu:20190421234023j:plain

 北側の斜面は生育がいいようです。


 公園に苔を見に行きました。

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 モミジとケヤキ、カシを見上げた光景。モミジには新芽が赤くなる種類がいます。秋の紅葉とは違った赤みです。

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 公園の片隅。ここは湿り気があって苔のオアシスです。苔がどこにいるか分かりますか?

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 地面に生えているモコモコした存在、みんな苔です。おそらくコツボゴケという種類。芝生に混ざって生えているところもありました。

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 蔓状の茎に葉がつくので種子植物に見えますね。マクロレンズで見ると葉の中央に中肋という筋が見えます。


 苔が生えてくるのを待つ理由の一つは、その土地の苔を呼びよせるのが一番だと思ったからです。うまくいけば太陽と水のある場所ならどこでも苔を育てることができます。赤道直下でも南極でもです。南極だと水が凍らないようにするのが大変だと思いました。


 それでは、次回もレッツ・ランパントリウム!

メメント

 こんばんは。水路の壁面にアジアンタムの群生を見ました。側溝を大きくしたような人工物99%の水路で、建材の隙間や配管にコロニーを作っていました。アジアンタムはライムグリーンの細かい葉を持つシダで、さらさらと涼しげな観葉植物です。しかし、水路に居た株は人の背丈ほどに巨大化していました。草刈りしづらい場所だから旺盛にはびこったのでしょう。葉がみっしりと重なり、そよ風程度ではびくともしません。

 逞しくはびこること自体は良いけど、巨大化したせいでさらさら感も涼しげ感も皆無になってしまいました。やっぱり手入れは大事だと思います。

 さて、3〜5月は多肉植物の植え替えの時期です。前から育てている多肉を植え替え、寄せ植えにしました。

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 四種類を小ぶりに仕立て直しました。クラッスラ・ロゲルシー、月兎耳、静夜、雫石を植えてあります。

 少し早いですがシダも植え替えました。

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 左はダバリア・ラビットフットとセラギネラ・オーロラの寄せ植えです。二種類だけのを寄せ植えと呼ぶのは何か違う気がします。

 右はセラギネラ・オーロラの苔玉みたいなものです。英名はクッションモスだし苔玉よりも苔玉らしくなるのを期待しています(セラギネラはクラマゴケというシダの仲間です)。

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 上から見た姿が気に入っています。


 アジアンタムを忘れないようにしていきたいです。

 それでは、次回もレッツ・ランパントリウム!

アマルテイアの角杯

 こんばんは。つよい寒の戻りで思わずびっくりしています。春は気候の変化が激しいですね。ガサラキというアニメで天気輪という味わい深いものを見たのですが、調べてもよく分かりませんでした。

 近所の駐車場でスギナを見つけました。

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 舗装を貫通しています。ダークグレーに黄緑がよく映えますね。まさに萌芽という感じです。近くの植え込みにはスギナ群落が生い茂っていて、この個体は地下茎から伸びて這い出したのだと思います。


 また木製のベンチを見つけ、覗き込みました。名前は分かりませんが地衣類らしき存在がいます。

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 スギナに勝るとも劣らない、鮮やかな色です。ベンチの板の間には苔や地衣類がひっそり息づいています。

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 板がえぐれているところは何があったのでしょうか。面が粗いせいか微小な植物たちの棲家になっています。

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 どのくらい前からあるベンチなのでしょう。苔の生えている道路や公共物を見ると羨ましくなってしまいます。


 一昨年「コルヌトピア」という小説を読んでから、人と植物の関係性について考えぐるぐる高速回転しています。それまでは人と植物の間にあるものが堂々と尊厳を伴って実在すると思えませんでした。人による一方的な略奪や無私の奉仕では無いと考えたことが、無かったのです。

 当ブログを始めてからは愛でられるでも邪険にされるでもない植物にヒントがあるのではないかと、はずみ車を回しています。


 それでは、次回もレッツ・ランパントリウム!