道路を歩いていたら変わったものを見つけた。アリの巣のまわりに緑や茶色のキラキラしたものが散らばっている。
どうやらガラス片のようだ。ここだけでなく近くの別の巣にもあった。
アリがガラスを噛み砕いて運んだということは有り得そうもない。土に大量のガラス片が混ざっており、アリが巣を広げるときに掘り出したと考えるのが自然だ。
調べたところ、舗装に廃棄ガラスを混ぜるカレット舗装という工法があることがわかった。キラキラ光ることで夜間の視認性を上げる効果があり、ガラスの再利用になるという。この道路がカレット舗装かまでは分からなかったが、仮にそうだとすると複数のアリの巣にガラス片があったことは納得できる。
アリたちにとって住み心地はどうなのだろう。キラキラして落ち着かないだろうか。しかしガラスは小石や砂と同じケイ素で出来ている。それに巣の中は真っ暗だから見た目も関係ない。人の目から見ると異様だがアリはあまり気にしていないかもしれない。