ランパントリウム

植物とおどろう

ウメノキゴケ

 民家に挟まれた谷底の遊歩道に、ドーナツ状の地衣類のコロニーがある。ネムノキの幹に着生している。

 裂芽があり、フチが反っている。ウメノキゴケだろう。

 三年前にも同じコロニーを写真に撮っていた。この樹種は枝が少なく、ウメノキゴケはガラ空きの懐で西日を浴びていた。

 左下にある木のコブを目印にすると、大きくなっているのが分かる。一年で数ミリしか大きくならない固着生地衣類と比べて、成長が速い。内側も育っているようだが、ドーナツの穴が埋まる日は来るのだろうか?