ランパントリウム

植物とおどろう

シクラメンの思い出

 ガーデンシクラメンの花がどんどん咲いている。

 新しい根も生えてきた。

 シクラメンの根の成長を初めて見た。根が見える植え方にしてよかった。

 

 「花もの」にはピンと来ないことが多いけれど、シクラメンには思い出があるので育てている。折にふれよみがえる、心の底を流れる思い出だ。小学校三、四年の頃のことだった。

 当時、教室に置いてあったシクラメンが枯れつつあった。花も葉も落ち塊茎には灰色のカビのようなものが生え、教師やクラスメイトは病気だと諦めていた。

 ある日せめてカビを剥がしてやれないかと鉛筆でつついてみた。するとカビが身じろぎし、直感的にこれはカビではなく昆虫の一種、おそらくカイガラムシだと思った。病気を治すのは無理でも虫なら駆除できるかもしれない。その場でカイガラムシを一匹ずつ引き剥がす作業を始めた。

 カイガラムシは塊茎を覆い尽くしていたが数日かけて駆除した。しばらく経つとシクラメンは新しい葉を伸ばし始めた。

 以上がシクラメンの思い出、枯れかけた植物の再生を手助けした最初の記憶になる。

 確かめたわけではないのだけれど、園芸好きな人には同じような経験のある人が結構いるのではないだろうか。自分から植物に働きかけて得た経験は、眺めるのとはまた違う手応えを残してくれる。

アルドラ観察日記『苔の花』

 強風で鉢の土がかなり乾いていた。冬は水はけが悪くなるからたまには乾燥するも悪くない。

 ガーデンシクラメンの鉢の苔が蒴を生やしていた。この苔は自然に生えてきたもの。ガーデンシクラメンと環境の好みが同じなのだと思われる。

 去年の秋に植え替えをした。その疲れがあるのか、今シーズンはまだ開花していない。蕾はたくさんある。ガーデンシクラメンはとくに湿潤と乾燥の繰り返しが大事な植物。

多肉の根洗い

 根洗い仕立てのハオルチアについて書いたことがありました。早いものであれからもう2年になります。ハオルチアの品種は「十二の爪」。硬葉系の強健種です。
 根洗いとは盆栽の仕立て方の一つで、根が回った鉢植えを土ごと抜いて皿で育てるものです。
 根もと付近は今は苔に覆われています。皿の方に植えたハイゴケは徐々に這いあがり、この位置に落ち着きました。

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 水やりの頻度と置き場所を見直し、青い肌を取り戻しました。鉢植えの状態と乾き方が違うので毎日水をあげています。2年で葉が5段分ほど伸びたので状態は悪くないようです。

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 ミネラルの析出があるのが気になりますがハイゴケ自体は青々と育っています。


 十二の爪が例外的に根洗いに適応しているとは考えづらく、他の多肉も根洗いで育つ可能性はあると思います。ただ、寒さに弱い多肉だと冬の管理が難しそうです。

 生育は今のままで問題なさそうですが、シリンダーみたいでバランスが悪いためいずれ改作しようと思います。

オータムクローズ

 こんばんは。

 ガーデンシクラメンが葉を茂らせています。涼しいので調子が出てきたようです。

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 夏には厚くて硬い葉が出ていました。それに比べると最近出た葉は柔らかです。花茎が上がっているのでもうすぐ花が咲くでしょう。

 根もとを覗いてみましょう。

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 球根のそばに苔が生えてきました。シクラメンの球根は木質化してザラザラしているので、苔の育つ場になります。苔と共に育つ植物として期待して育てています。

サマークローズ

 こんばんは。

 ガーデンシクラメンの花が咲いています。

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 種類や個体によっては暖かい季節もぽつぽつ咲き続けるので、異常なことではないようです。ガーデンシクラメンは園芸品種に原種の血を導入したものですから、生命力が強いのでしょう。

 これは六月上旬の写真です。

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 冬の間に生えた葉は枯れ、新しい葉と蕾が生えてきました。おそらく、暖かい季節に適応した「夏仕様」の葉に切り替わったのだと思われます。夏仕様の葉は冬仕様に比べ小さく厚く瑞々しいです。

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 葉が減って塊根と成長点がよく見えるようになりました。成長点が六つあり、水が湧くように芽吹いています。

 十二月と比べると別の植物に見えます。

https://rampantrium.hatenablog.com/entry/2019/12/09/220000

 塊根がどのくらい大きくなるか楽しみです。私はシクラメンを塊根メインで楽しんでいるため、エントリーのカテゴリーも多肉植物にしてあります。

ブランチ

 こんばんは。

 多肉植物のクラッスラ・ロゲルシーに水をあげました。

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 寄せ植えにして一年経った鉢です。植え替え直後の様子はこちら。

https://rampantrium.hatenablog.com/entry/2019/04/12/220000

 挿し木でも葉挿しでもどんどん増えます。

 こちらは昨秋植え替えたロゲルシーです。

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 新芽を摘むと新たに二本の新芽が芽吹いて、枝が増えます。盆栽と同じです。


 近所でブラシノキを見つけました。個人宅の敷地だったので写真は撮りませんでした。

https://www.shuminoengei.jp/m-pc/a-page_p_detail/target_plant_code-928

 エキゾチックを絵に描いたような植物なので、身近で見て驚きました。

 ブラシノキの家の近くに小さな神社があり、巨大なクスノキ が生えていました。畏れ多いので撮影はしませんでした。

メリステム

 こんばんは。

 最低気温が17度を越えた頃から、クジャクシダが続々と新芽を出しています。黒い針金のようなものが古い葉柄で、その間から芽が出ます。

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 成長点は針金の束の奥にあるのでしょう。どのようにして天気や気温が分かるのか、ここから窺い知ることはできません。


 サボテンが蕾をつけました。

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 このサボテンはうちの植物の中でも古株で、いつから居るのか思い出せないです。籠のようになった刺を押し広げてクリーム色の蕾が出てきています。