ランパントリウム

植物とおどろう

大地の切れ端

 こんばんは。ノアザミの綿毛が飛んでいたり桜の葉が黄色くなってきたり、ぼちぼち秋です。雨も多くなってきました。


 新たに苔を呼ぶ鉢を五つこしらえました。一つ目は今月九日からベランダに置いています。

f:id:corunu:20190829204139j:plain

 白い石は鉢底石を割って埋めたものです。苔のすみかである隙間を作るためです。

f:id:corunu:20190829204203j:plain

 二十四日、鉢の左上と左下真ん中寄りに苔を見つけました。マクロレンズの出番です。

f:id:corunu:20190829204553j:plain

・A

f:id:corunu:20190829204616j:plain

・B

f:id:corunu:20190829204701j:plain

・C

 Aが左上、BとCが左下真ん中寄りです。Aは他よりやや高密度で生えてるようだしちょっと雰囲気が違うようです。平べったいので苔類(たいるい)かもしれません。

f:id:corunu:20190829205725j:plain

 昨日見たらよりゼニゴケに近づいていました。天候に恵まれたのか成長が早いです。

 新しい土に生えた苔を見ると「傷ついた大地が再生を始めている」という気持ちになります。


 残り四つの鉢は豆鉢を使いました。保水性の高いケト土をメインに使い、水やりをしやすくするため溝を掘りました。今日からベランダに置いています。

f:id:corunu:20190829211625p:plain

 今までは園芸植物に使うのと同じ土で苔を育てていました。植物にはフカフカした土を使うものだと思って疑わなかったのですが、街中の苔は踏み固められてベッタリした土やかさぶたみたいに薄く乾いた土に生えています。むしろそういう場所を好んでいるように思えます。苔に園芸植物の常識は通用しないのでしょう。


 もうすぐ長雨の時期です。寒くなる前に、皆さんも鉢に苔を呼んでみてはどうでしょうか。水を切らさないようにすれば呼びかけに応えてくれることでしょう。