ランパントリウム

植物とおどろう

ラッソー

 こんばんは。

 苔鉢でシダたちが育っています。

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 この鉢に植えたシダはトキワシノブとカタヒバだけでしたが、隣の鉢からランナーが伸びてきて新しいタマシダが生まれました。

 入り込んだランナーが根を張ったのは、去年の晩秋のことです。これがそのときの様子で、白い矢印がランナーです。

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 現在と変わっていないのはトキワシノブだけのようです。

 芽が出て冬を越しました。

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 4月から急成長し一枚目の写真の状態に至りました。

 この個体を生んだランナーなのか新規のものかはよく分かりませんが、ランナーは鉢の外へ伸び続けています。投げ縄のようです。

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 2時の方向から来て10時の方向へ抜けていきます。


 親株はこちらです(遺伝的にはクローンですが便宜的に親株と呼んでいます)。

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 親株も鉢の中で増殖し、4つの株に分裂しました。


 タマシダは庭の植栽によく使われるので、民家の庭先で見かけることも多いです。また、街路樹のカナリーヤシに着生していることもあります。カナリーヤシ(別名フェニックス)は暖かい地方の海岸沿いに植えられていて、枯れた葉の基部にタマシダの群落が出来ていることがあります。見た目が自然なので一見ヤシの一部のようです。両方とも南方系の植物なので、農園でヤシが栽培されていた頃から着生しているのではないかと思います。