ランパントリウム

植物とおどろう

シダ

妖精

ベランダに自然に生えてきたヤブソテツを植え替え、ミニ鉢植えや寄せ植えにするなどした。 ここは地上数階なので被子植物のタネが飛んでくることは少ない。シダの胞子は軽いせいかここまで飛んでこられたようだ。まるで妖精のように思える。 数年前のエント…

金色

室内で育てているシダの続報。 https://rampantrium.hatenablog.com/entry/2022/10/06/222445 フレボディウム・ブルースター(和名ダイオウウラボシ。南アメリカ原産)は葉が大きくなった。青みがかった中間色でおしゃれ。 茎の育ち具合を見たかったので、鉢…

秋の記録

今年の秋はほとんどブログを書いていなかった。記録はつけてあるので今からでも書いておこうと思う。 一つめ。ツバキのタネを播いた。成長は遅いがとても寿命が長い木だと知り興味を持った。民話に登場することが多く、人との関わりが深い点もおもしろい。 …

さらば前葉体

今日、関東で梅雨が明けた。明日から水やりが忙しくなる。 胞子から育てたイヌワラビはすっかり大きくなった。 表土を覆っていた前葉体はもうほとんどいない。 胞子体が立ち上がっている。原野が林へ遷移するを見ているかのようだった。

前葉体平原

イヌワラビの前葉体が果てしなく続いている。 胞子体が発生した。ほぼ平面の世界で彼らだけが立ち上がっている。 前回のエントリーのときと比べて全体的に色が薄くなっている。 https://rampantrium.hatenablog.com/entry/2023/03/06/232319 胞子体を出して…

初夏の人造裏庭

朝起きたら腰が「ぴきっ」と鳴って痛くなった。時間が経つに連れて痛い場所が腰→背中→首と登っていき、後頭部から抜けていった。腰で生じたズレを背骨全体の冗長性で回収したのだろうか。人体の不思議だ。 そんな季節の変わり目なので「人造裏庭2019」の記録…

シダがほどける春

街の中でいろいろなシダの新芽を見つけた。バイオリンの棹のくるくる巻いた所に似ているため、フィドルヘッドとも呼ばれる。 ヤブソテツの仲間。 曲線と直線の対比がスタイリッシュで、アイコンかロゴマークのよう。思わず家紋にしたくなってしまう。 ベニシ…

スギナの胞子

栽培用にスギナの胞子がほしいので探しに行ってきた。明るい川べりに毎年生えてくる。 ツクシがニョキニョキ生えている。ツクシは無駄の無い完成したフォルムいう感じがする。 数本摘み取り、播く前にスマホ用マクロレンズで観察した。 穂の六角形の内側に緑…

イヌワラビの前葉体

外に出るとぬるくて生臭い風が吹いていた。冬の間朽ちずに留まっていたものたちが綻んでいく、春特有の匂いだ。園芸家の場合、春に追いつかれる前に植え替えを済ませないといけない。植え替えは梅雨や秋でも一応何とかなるが。 植え替え等で疲弊したときは胞…

アルドラ観察日記『冬の青海波』

ヤブソテツの葉を裏返したら、青海波に似た紋様が浮かんでいた。ヤブソテツは街なかでも見られる身近なシダ。アルドラにも自然に生えてきた。 田中徹の著書「花の果て、草木の果て」によると真冬に起きる現象らしい。 紋様そのものはヤブソテツの葉脈なのだ…

イヌワラビの庭

去年のクリスマスにイヌワラビの胞子を播いた。アルドラをイヌワラビでいっぱいにするのを今年の目標にしている。今朝見たら前葉体に成長していた。 人はひとり一つずつ庭を持つべきではないだろうか。植木鉢一つ分の広さでもいい。自分にとっての意味と価値…

デンドロビウムの花

今年もデンドロビウム・グリーン愛が咲いた。二年前のエントリーで「片割れB」と呼んだ株で、今は「エア植えデンドロ」と呼んでいる。 https://rampantrium.hatenablog.com/entry/2020/07/28/210000 今年の初夏、浅い鉢に植え替えた。夏になると半透明な緑…

紅葉と苔

今年の秋は暖かかった。そのせいかコナラの紅葉が去年より遅い。 去年の今頃は葉の真ん中まで赤くなっていた。十二月に入ってから急に寒くなったので紅葉も進むだろう。 約一年九ヶ月ぶりに「#人造裏庭2019」の話。 https://rampantrium.hatenablog.com/entr…

室内のシダたち

去年植え替えを報告したシダたち。 https://rampantrium.hatenablog.com/entry/2021/10/17/210000 まだ良い鉢を見つけられず、買ったときの鉢で育てている。 当時の葉はほとんど枯れ、新しい葉に交代していった。 値札シールを一年間貼ったままだった。鉢の…

コゴミ記録

一月末ごろからコゴミを育てている。山菜として食されることもあるシダ植物の一種だ。標準和名はクサソテツと言う。 掘り上げた苗がビニール袋に入った状態で販売されていた。チューリップの球根に近い販売形態で、他にも数種類の袋入り山菜が店頭に並んでい…

ローリアリティ

シダを見ていると細かいことがどうでもよくなってくる。 特にイヌワラビはどうでもよくさせパワーに富んでいる。 コンクリートの隙間などからよく生えている。↓ワラビ イヌワラビは食用にならないワラビという意味の名前だけど、見た目はあまり似ていない。…

シダの植え替え

五月、室内で育てる用のシダを買った。 左上から時計回りに「ネフロレピシス・マリサ」「プテリス・ロウェリー」「プテリス・トリカラー」「フレポディウム・ブルースター」。フレポディウムはフレボディウムの誤記だろうか。商品名だからそういうこともある…

シダの裏庭

こんばんは。「#人造裏庭2019」でイヌワラビの芽吹きが始まっています。 よく考えると、庭はもともと人が作るものだから人造裏庭という名前は少し変ですね。 イヌワラビは夏緑性です。秋に枯れた葉はマルチングとして残しています。枯葉があると苔の成長が抑…

オアシス

こんばんは。 生き物好きの人たちが楽しそうに読んでいたので「ダンジョン飯」を読み始めました。コイン虫を食べてみたいです。 イヌワラビの胞子を播いてから一年経ちました。振り返ってみようと思います。 これが胞子の採取元のイヌワラビの胞子葉です。草…

オプティミゼーション

こんばんは。 一つの鉢植えだったデンドロビウムを二つに分け、違う環境で育てています。 デンドロビウム・エンジェルベイビー グリーン愛というノビル系デンドロビウムです。ノビル系はデンドロビウムの中でも寒さに強く強健な系統と言われています。 片割…

ゲイザー

こんばんは。 公園のアジサイが花盛りです。 最近、植物の写真を撮るときは思い切り近づくといいと聞き、道端で試しています。 電柱の隣に生えていたアカメガシワです。 葉には蜜を出す腺があり、よくアリがたかっています。写真のアリも葉を舐めているよう…

ラッソー

こんばんは。 苔鉢でシダたちが育っています。 この鉢に植えたシダはトキワシノブとカタヒバだけでしたが、隣の鉢からランナーが伸びてきて新しいタマシダが生まれました。 入り込んだランナーが根を張ったのは、去年の晩秋のことです。これがそのときの様子…

アンフィビアン

こんばんは。 雨で外に出らないので、イモリの水槽の水換えをしました。 雨の日はイモリの上陸率が高いです。 ランナーを伸ばして苔鉢に乗り込んできたタマシダが、だいぶ育ちました。 シダが風と光を遮ってくれることを期待しています。

アジアンタム

こんばんは。 アジアンタムの植え替えをしました。これは植え替え前。 花屋さんの隅で存在を忘れられていた個体です。 鉢底孔から根が出ています。 硬い根が絡まり合ってシート状になっています。 ほぐすのが大変なので根鉢は崩さないことにしました。 植え…

メリステム

こんばんは。 最低気温が17度を越えた頃から、クジャクシダが続々と新芽を出しています。黒い針金のようなものが古い葉柄で、その間から芽が出ます。 成長点は針金の束の奥にあるのでしょう。どのようにして天気や気温が分かるのか、ここから窺い知ることは…

ギフト

こんばんは。 ローズマリーの花が咲きました。 ローズマリーはいい匂いがするし幹は流木みたいでかっこいいし花も色鮮やかで、存在そのものが圧倒的贈与です。こんなに良くしてもらって良いのでしょうか。 ヒメドクサの茎が増えていました。この写真が現在で…

ハンギング

こんばんは。 軽石に着生させたトキワシノブの様子を見ました。 キッチンの窓にぶら下げていましたが、過乾燥で根茎が弱ってきました。葉も形成不全を起こしています。湿度を保つためプラ鉢に植え替えることにしました。ほぐしてみると、根が回った水苔はシ…

アフタヌーン

こんばんは。 ローズマリーに蕾ができていました。 紫の花弁が少し見えています。挿し木してはびこらせるつもりでしたが花が散るまで待つことにしました。 マゴノテみたいだったクジャクシダの新芽が開きました。 植物の世話をしてから病院に向かいました。 …

リマインダー

こんばんは。本を手に取ると奥付の発行年月日を見る癖があります。深い意味は無いのですが、震災以降は2011年より前の本か、後の本かということが意識の隅に居座るようになりました。本の歴史に一枚のしおりが挟まれたようで、厚みを増していく新しいページ…

ぜんまい仕掛け

こんばんは。アジアンタムがぜんまい型の芽を上げ始めました。 アジアンタムの全体はこのようになっています。ぐるぐる巻いている部分には葉が折り畳んでしまってあり、ほどけると開きます。 風に当たると傷んでチリチリになってしまうので室内で育てていま…