ランパントリウム

植物とおどろう

シダがほどける春

 街の中でいろいろなシダの新芽を見つけた。バイオリンの棹のくるくる巻いた所に似ているため、フィドルヘッドとも呼ばれる。

 ヤブソテツの仲間。

 曲線と直線の対比がスタイリッシュで、アイコンかロゴマークのよう。思わず家紋にしたくなってしまう。

 ベニシダの新芽は名前の通り赤みがかっている。

 ベニシダは常緑性なので開いた葉と新芽を同時に見られる。

 ゼンマイの新芽。山菜として知名度が高い。シダという言葉からゼンマイを思い浮かべる人も多いと思う。

 形の違う二種類の新芽が伸びている。

 左側は普通の葉、右側は胞子葉。胞子葉は食べられない。

 

 螺旋状の葉がほどけて開く様子は植物の芽吹きの中でも特に動的な印象を受ける。ほどけ具合の違う葉を比べて、どう開いていくのか想像するのも楽しい。