ネムノキの個体差が大きくなってきた。環境か遺伝かわからないが、銀色っぽい葉の苗と青みがかった緑の葉の苗がいる。
去年まではあまり違いがなかった。木は長命だから個体差が現れるまでに数年を要するのかもしれない。
去年のウメノキゴケの続報。ウメノキゴケは大気汚染に敏感で、空気の汚れた場所では育たない。住宅地で見つけたこの個体のコンディションはどうだろうか。
https://rampantrium.hatenablog.com/entry/2022/10/24/001205
大きくなっていた。
下は去年の様子。木のコブを目印にすると広がっているのが分かる。
ドーナツの穴部分も埋まってきた。これは今年。
こちらは去年。
樹皮の見える範囲が狭まっている。
前回の観察から八ヶ月だが、一目で分かるくらい育っていた。この地域の空気は比較的汚れていないようだ。これからもウメノキゴケが育つ環境であってほしい。
一ヶ月前、ネムノキの根もとにクルミの中身みたいなものが生えた。最初は埋まっていたがだんだん大きくなって地表に出てきた。
ピンセットでふれると根を張っているかのような手応えがあり、簡単には取れなさそうだった。
キノコかと思っていたけど、別のネムノキの鉢にも似たものが生えた。
別々の鉢に同じキノコが生えるだろうか。
エビデンスは無いけどこの物体は根粒かもしれない。
ネムノキをはじめマメ科の植物は特定の細菌を共生関係を結んでいる。細菌は空気中の窒素から肥料を作って植物に送り、植物は細菌に住処を提供する。根に生じるコブのようなその住処を根粒と言う。
根粒が土の表面で育つとは聞いたことがない。鉢が浅いから地上にはみ出してきたのだろうか。来年か再来年には植え替えをする。そのときに地下がどうなっているか見てみることにしよう。
水槽温室で育てているタイ類のその後。
https://rampantrium.hatenablog.com/entry/2023/05/02/205401
思っていたより速く広がり、鉢をほぼ覆ってしまった。
種類はジャゴケの仲間だと思われる。この仲間は湿気を好むため風通しのいいアルドラには滅多に生えない。
苔庭は窪地に作るのがいいと言う。湿気が溜まりやすいからだ。風通しがいいマンションのベランダは窪地と対極の存在に思える。水槽温室に手を入れるたび、もわりと湿った空気を感じる。ジャゴケを生かしている空気の中の水。これをベランダに生み出す方法はまだわからない。
街路樹の周りではいろいろな生き物が暮らしている。虫や鳥はもちろん他の植物が住み着いていることもある。
このイチョウのうろ(樹洞)にはシダが生えている。
種類はイヌワラビとイノモトソウの仲間のようだ。うろに土が溜まるなどして天然の植木鉢になっている。イチョウが強剪定されているために日当たりがよくなっているのは、ちょっと皮肉な話に思える。
しかしイチョウもいつまでも軒先を貸しているばかりではない。うろは折れた枝が腐って空洞化したものなので、木はうろを塞ごうとする。これは同じイチョウの去年の冬の写真。
うろのフチが厚く盛り上がっている。樹皮が成長し、左右から巻き込むように塞ぎ始めているためだ。このままだとうろは閉ざされ、したたかなシダの命運は尽きる。とは言え完全に閉じるにはまだ何年もかかるだろう。
三年後くらいにまた続報をお伝えしたい。